平成23年度卒業研究テーマ

■ 研究テーマ一覧

学部4年生


■ 触知グラフ自動作成ソフトウェアの開発(中川 将希)

出力される点図触地図のイメージ画像

 晴眼者が数値データの傾向を分析する際、グラフ化することが一般的である。しかし、作成したグラフを読むことは視覚に障害があった場合困難である。視覚障害者がグラフを読むための支援方法として、触って読める“触知グラフ”が作成されている。しかし、触知グラフ作成は手作業で行われているので、晴眼者の関与を必要とし、また作成に時間がかかるという問題がある。そこで、視覚障害者が単独で触知グラフ作成できることを目的とし、データを読み込むことで自動的に点図触知グラフを作成できるソフトウェアを開発した。



■ 視覚障害児のための音楽ボールの試作(岩渕 啓紀)

製作した音楽ボールの画像

 新潟県立新潟盲学校では、市販の音楽ボール(振動を感知すると一定時間音楽が流れる)を使って幼稚部の視覚障害児に運動の楽しさを教えている。しかし、現在この音楽ボールは販売中止になっており、新たに購入することができない。また、この音楽ボールは、バレーボールと同じ寸法のため、幼児にとっては大きくて使いづらい。そこで、幼児が使いやすい大きさの音楽ボールを製作してほしいという要望を頂いた。さらに、弱視児にとって光刺激は大切であるという意見を頂いたため、発光機能付きの音楽ボールを製作することにした。



■ 視覚障害者向け地図情報収集支援Webシステムの開発(幸田 紗都子)

開発したシステムのタイトルの画像

 現在私たちが使っている地図には、点字ブロックや障害物といった視覚障害者が歩行時に気にかける情報が載っていない。これは一般の地図データベースに視覚障害者向けの地図情報がないことが原因である。今までにいくつかの地図情報収集システムが開発・実践されてきたが、視覚障害者向けの地図情報を綿密に収集するシステムはほとんどなく、あっても収集効率の悪いシステムであった。そこで、一般市民の方でも収集に参加できるような操作が容易な視覚障害者向け地図情報の収集Webシステムを開発することにした。



■ 立体コピー用紙へ印刷したとき触読しやすい点字フォントのサイズに関する研究(斎藤 新司)

使用した立体コピー用紙と実験の様子の画像

 立体コピー用紙で触図を作るときに、原図に点字フォントを使用すると点字を手軽に作成できる。点字フォントはワープロソフトなどで点字をパソコン上の画面に表示するために作られたもので、触読するために設計されてはいない。そのため、どのサイズで印刷すれば触読しやすいかについては分かっていない。そこで、本研究では、現在利用可能な点字フォントを利用し、立体コピーで作成した点字の触読しやすいサイズについて、点字を触読できる視覚障害者を対象とした実験を通じて調べた。



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Last updated: 2012年12月19日
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