平成22年度卒業研究テーマ

■ 研究テーマ一覧

学部4年生


■ 漢字想起のための漢字構成読みの開発(荒田 龍朗)

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 漢字の形を正確に知りたいという視覚障害者の要望を受けて、漢字を言葉で伝える漢字の「構成読み」を開発した。構成読みは、漢字を構成する複数の部品とその位置関係で漢字の形を表す。晴眼者を対象に、構成読みで表した漢字を書かせる実験を行ったところ、熟語による説明では書けなかった漢字も約90%の正答率で書くことができた。これにより、構成読みによって漢字の形を正確に想起できることが示された。

研究成果



■ 弱視者向け地図の提案と評価(粟野 真人)

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 地図は知らない場所に行くときに必要な情報を与えてくれる。しかし、弱視者にとっては見にくい場合もある。そこで、弱視者にも利用しやすい地図の開発を行うことにした。ただし、弱視者は見え方が様々なため1種類に定めることはできない。そこで、どのような表現形式がどのような視機能をもった弱視者によいのかを検討するため、事前アンケートをもとに作った地図と一般的な地図の両方を弱視者に見てもらい、評価していただいた。



■ 視覚障害者が利用可能な漢字検索システムの開発(岸 和樹)

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 漢字を検索する手段は、冊子体の辞書の他、電子辞書やWebアプリなど多数あるが、そのいずれも視覚障害者は使うことができない。そこで、視覚障害者自身がスクリーンリーダを利用して、漢字を検索できるシステムの開発に取り組んだ。漢字の構成部品、部首名、画数、音訓読みを入力することで漢字を検索でき、詳細読み、構成読みでその熟語や形の説明を聞くことができる。



■ 指示方向の星座を読み上げる天文教材の開発(田口 寛樹)

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 星は目で見るものであるため、視覚障害者(児)に対する天文教育は非常に難しい。そこで、本研究では指差した先に存在する星座を音声で出力することにより、視覚障害者が星座の分布を体感的に学習できるような教材を開発した。



■ 構内触地図エディタの開発(舛田 翔太)

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 駅や商業施設の構内触地図の作成を支援するのが研究目的である。従来構内触地図は手書きで作成されているが、この手法では時間と手間がかかる。そこでこれらを軽減するために、施設・設備を示す触知記号を簡単に貼り付けられる機能を組み入れた構内触地図エディタの開発に取り組んだ。



■ 点図ディスプレイを用いた触覚ゲームの開発(松田 雄祐)

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 視覚障害者用のゲームは、視覚障害者の特性を生かせるよう、専用に開発されたゲームが多く、あまり知られていない。そこで、一般に広く普及しているゲームを視覚障害者にも使えるように翻案すれば、晴眼者と一緒に楽しめ、共通の話題ももてるのではないかと考え、触るテトリスを開発した。



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Last updated: 2012年12月19日
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